Aloe sabaea
Aloe sabaea
概要
Aloe sabaeaは、比較的細い単幹の先端に長く細い葉のロゼットをつくる、単生の樹状アロエです。Arabiaのアロエの中でも特に識別しやすい種の一つとされ、透明な滲出液にネズミの尿に似た強い臭いがあることも特徴です。 [1] [2]
主な特徴
分布
Saudi Arabia、Yemen [3]
生育環境
主に乾燥した開けた岩質丘陵に生育し、崖面や、まれに崖錐(talus)斜面にも見られます。地質基盤は一種類に限定されません。 [1]
生態・保全
送粉
Shining Sunbird(Cinnyris habessinicus)と数種のハチが主な送粉者とされ、多量に分泌される蜜に誘引されます。 [1]
個体群・保全
2019年の記載では、多くの個体群は安定していますが、一部では減少・消失があり、Saudi Arabiaでは人間活動による侵入や生育地改変の影響も報告されています。 [1]
毒性・成分
McCoy (2019)はBlitzke et al. (2000)を根拠に滲出液の有毒成分を報告し、A. sabaeaをArabiaで有毒と知られる唯一のアロエと記載しています。 [1]
識別上の特徴
McCoy (2019)はAloe ballyiとA. elataを近縁とみなし、樹状の生育形、葉形、花被・蒴果構造、特徴的な滲出液の臭いを共有する3種を小規模な種群(species complex)として扱っています。 [1]
分類・命名
- 受容学名
- Aloe sabaea Schweinf. [3]
- 異名
- Aloidendron sabaeum (Schweinf.) Boatwr. & J.C.Manning [3]
- 公表情報
- Bull. Herb. Boissier 2(2): 74 (1894) [3]
- 比較対象
- Aloe ballyi
- 比較対象
- Aloe elata
命名に関する補足
種小名はSaba/Shebaに関連します。McCoy (2019)はSabaean Kingdomに由来するとし、The Aloe Names BookはSaba(Sheba)の国を記念した可能性があるとしています。 [1] [4]
参考文献
- McCoy, T. (2019). The Aloes of Arabia. McCoy Publishing, Temecula, California.
- Carter, S., Lavranos, J.J., Newton, L.E. & Walker, C.C. (2011). Aloes: The Definitive Guide. Royal Botanic Gardens, Kew. p. 662.
- World Checklist of Vascular Plants (WCVP).
- Grace, O.M., Klopper, R.R., Figueiredo, E. & Smith, G.F. (2011). The Aloe Names Book. Strelitzia 28. South African National Biodiversity Institute, Pretoria.

