Aloes Resource & Old World Arid nursery

Aloe sabaea

Aloe sabaea

概要

Aloe sabaeaは、比較的細い単幹の先端に長く細い葉のロゼットをつくる、単生の樹状アロエです。Arabiaのアロエの中でも特に識別しやすい種の一つとされ、透明な滲出液にネズミの尿に似た強い臭いがあることも特徴です。 [1] [2]

主な特徴

生育形態

樹状で、通常は単生です。幹は単幹で直立し、最近の枯葉は幹に残存します。 [1] [2]

葉は頂部ロゼットを形成し、細長い披針形で先細りです。若い葉は開出し、その後反曲して、しばしばやや鎌形になります。 [1] [2]

葉縁

白色~淡桃色の軟骨質の葉縁に弱い歯が並び、葉先付近では歯が一方の葉縁だけに密集することがあります。 [1] [2]

花序

花序は直立する分枝円錐花序です。総状花序は直立して円柱状~先細りとなり、開花すると花は下垂します。 [1] [2]

花被は円柱状で三稜を帯び、赤色でまれに橙色となり、口部は黄色です。外花被片は基部まで離生します。 [1] [2]

果実・種子

果実は蒴果です。種子は黒色で三稜形をなし、灰色の周囲翼をもちます。 [1]

滲出液

新鮮な滲出液は透明で、ネズミの尿に似た強い臭いがあり、乾燥後も透明と記載されています。 [1]

分布

Saudi Arabia、Yemen [3]

生育環境

主に乾燥した開けた岩質丘陵に生育し、崖面や、まれに崖錐(talus)斜面にも見られます。地質基盤は一種類に限定されません。 [1]

生態・保全

送粉

Shining Sunbird(Cinnyris habessinicus)と数種のハチが主な送粉者とされ、多量に分泌される蜜に誘引されます。 [1]

個体群・保全

2019年の記載では、多くの個体群は安定していますが、一部では減少・消失があり、Saudi Arabiaでは人間活動による侵入や生育地改変の影響も報告されています。 [1]

毒性・成分

McCoy (2019)はBlitzke et al. (2000)を根拠に滲出液の有毒成分を報告し、A. sabaeaをArabiaで有毒と知られる唯一のアロエと記載しています。 [1]

識別上の特徴

McCoy (2019)はAloe ballyiとA. elataを近縁とみなし、樹状の生育形、葉形、花被・蒴果構造、特徴的な滲出液の臭いを共有する3種を小規模な種群(species complex)として扱っています。 [1]

分類・命名

受容学名
Aloe sabaea Schweinf. [3]
異名
Aloe gillilandii Reynolds [4] [1] [3]
異名
Aloidendron sabaeum (Schweinf.) Boatwr. & J.C.Manning [3]
公表情報
Bull. Herb. Boissier 2(2): 74 (1894) [3]
比較対象
Aloe ballyi
比較対象
Aloe elata

命名に関する補足

種小名はSaba/Shebaに関連します。McCoy (2019)はSabaean Kingdomに由来するとし、The Aloe Names BookはSaba(Sheba)の国を記念した可能性があるとしています。 [1] [4]

参考文献

  1. McCoy, T. (2019). The Aloes of Arabia. McCoy Publishing, Temecula, California.
  2. Carter, S., Lavranos, J.J., Newton, L.E. & Walker, C.C. (2011). Aloes: The Definitive Guide. Royal Botanic Gardens, Kew. p. 662.
  3. World Checklist of Vascular Plants (WCVP).
  4. Grace, O.M., Klopper, R.R., Figueiredo, E. & Smith, G.F. (2011). The Aloe Names Book. Strelitzia 28. South African National Biodiversity Institute, Pretoria.

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