東山動植物のアロエを観察してきました。
東山動植物には立派な温室があり、前館の作りは特に美しいドーム型で重要文化財にも指定されています。
建造は1936年ですが、令和3年4月にリニューアル工事が完了しすごく綺麗になりました。
骨組みの一部や壁をそのまま残したり、溶接して継いだ部分がよく見るとわかる様に当時の構造自体は大きく変えず、美しい温室をそのままに見ることができます。
アロエがあるのは温室向かって左側、前館西側になります。
入るとどどーんと乾燥地帯の植物がお迎えしてくれます。
石組された展示の中にさまざまな植物が観察できます。
アロエ以外にも一属一種の奇想天外といわれる希少植物ウェルウィッチアやユーフォルビア、塊根植物等が植栽されています。
ちなみにウェルウィッチアは植え替えに弱くリニューアル時に弱ってしまったようですが、健康そうに見えます。
ちなみに腰水のような育て方はしていないとのこと。
正面足元にもアロエがありますね。
温室内はどの角度からみても見応え十分で堪能できます。
園芸技師さんにより色々研究されているのでしょうか。すごいです。
フミリスは知ってるけどアクミナータは初見です。マルロシーやスペクタビリスのような厳つさでとても迫力があります。
プラテンシスの和名は雪姫なんですかね。知らなかった。でもその名の通り青白い姿は雪とつくに相応しいと感じてしまいます。下葉も綺麗に残っています。
群生した女王錦。まるで自生地をみているようです。一般的に出回っているパルブラよりも色味は控えめのようにも見えます。
アンゴラのアロエアンドンゲンシス。一見ジュクンダようにもみえますが、葉は少し細長いですね。花も見てみたいです。
立派なクロタチです。なかなかここまで仕上がったクロタチは鉢物としてはみないので、将来このようになるのかと固唾をのんで見つめていました。
アロエムタビリス。この色が好きなんですよね。淡いグリーンに少し青白く。
鋸歯は細かくスッと伸びた葉が印象的でした。
こういう群生は温室の本領発揮でしょうか。
鉢ではなかなか見られないのびのびとした姿がたまりません。
アロエヒスイデン、ジュクンダです。
はっきりいって自分の知ってるジュクンダの様相はありませんでした。
ほんとにジュクンダなのか、これが本来のジュクンダなのか。
ヒスイデン自体は古くから日本の園芸に存在しており、現在もホームセンターなどで見かけることも多いと思います。
圧倒的にマダラ模様が少なく、ぷっくりとした葉は艶やかというよりも粉吹きしているような様子。
すごく興味津々でした。
次に訪れた際には、園の方に詳しく聞いてみたいと思います。
東山動植物には本当に沢山の植物が展示されており、植物好きでなくても楽しめると思います。
動物園帰りにほっと一息つきながら立ち寄るのも良いし、植物目的でがっつり鑑賞するのも良いですね。