Aloe mudenensis(アロエ・ムデネンシス)

学名

Aloe mudenensis Reynolds

出典: J. S. Afr. Bot. 3: 39 (1937)

分布

南アフリカのクワズール・ナタール州、ムデン(Muden)バレー近郊に固有の種です。標高500〜1,700mにわたる、砂地のブッシュ地帯(灌木帯)に自生しています。

形態

非常に頑丈な茎を持つアロエで、成長すると茎の長さは最大80cm、太さは10cmに達することもあります。茎は直立するほか、重みで地を這うような姿(デカンベント)になることもあります。基部から子株を出し、小規模な群落を形成して育ちます。

ロゼット状に広がる葉は卵状披針形をしており、長さ25〜30cmほどになります。表面は美しい灰緑色で、細長い白斑が多数散在するのが特徴です。葉の裏面は表面より色が淡く、線状の模様が入ります。葉縁には鋭い褐色の棘が並び、乾燥した樹液が紫色に変化するのも本種特有の性質です。

花茎は最大1mほどに達し、4〜8本に枝分かれします。総状花序は「亜頭状」と呼ばれる、やや丸みを帯びた密集した形状になります。花の色は鮮やかな橙色からサーモンピンク、赤色まで個体差がありますが、どれも非常に色彩豊かです。開花時には丸みを帯びた花序が非常に見応えのある姿になります。

その他

【栽培アドバイス】
自生地が砂地のブッシュ地帯であるため、非常に水はけの良い砂質の用土を好みます。日光を十分に当てることで、葉の灰緑色と白斑のコントラストがはっきりと美しく出ます。標高の高い場所にも分布しているため、ある程度の温度変化には耐えますが、基本的には日当たりと風通しの良い場所での管理が適しています。マクラータ系のアロエの中でも大型で頑丈なため、存在感のある一鉢になります。

【名称の由来と現地での呼び名】
種小名の「mudenensis」は、主な産地であるムデン・バレーに由来しています。現地ではズールー語で「icena」や「ilicena」、アフリカーンス語で「kleinaalwyn」などと呼ばれ、古くから親しまれているアロエです。


引用元:
・Plants of the World Online (POWO) / Royal Botanic Gardens, Kew
・Reynolds, G.W. (1950) “The Aloes of South Africa”
・”Aloes: The Definitive Guide” (Scientific data synthesis)