Aloe karasbergensis(アロエ・カラスベルゲンシス)
学名
Aloe karasbergensis Pillans
出典: S. Afr. J. Bot. 66: 233 (1928)
シノニム: Aloe striata Haw. subsp. karasbergensis (Pillans) Glen & D.S. Hardy
分布
ナミビアのナウクルフト(Naukluft)山地から、南アフリカ北ケープ州のナマクアランド、リフタスフェルト(Richtersveld)にかけて広く分布しています。主に丘の西斜面や、カラス(Karas)山地周辺の岩場に自生しています。
形態
茎は非常に短く、地面に近い位置でロゼットを形成します。基本的には単生(ひとつの株で成長)しますが、時に分枝して複数のロゼットが密集した立派な株立ちになることもあります。
葉
15〜20枚ほどの葉が広がったロゼットを作ります。葉は長さ40〜50cm、幅15〜20cmと非常に幅広く、硬く多肉質です。最大の特徴は、淡い青緑色の地色に、濃緑色の縦縞(ストライプ)が密に並ぶ美しい葉模様です。葉の縁にはアロエ特有の「棘」がなく、代わりに淡い色をした軟骨質の波打つ縁取りがあるのが特徴です。
花
高さ50〜60cmほどの花茎を1〜3本立ち上げます。花序は非常に複雑かつ緻密に枝分かれし、最大で50個もの総状花序をつける豪華な姿になります。花はややくすんだ落ち着きのある赤色で、先端(口部)が明瞭な三角形をしているのが個性的です。
その他
【栽培アドバイス】
乾燥した岩場や斜面に自生しているため、非常に水はけの良い用土を好み、過湿を嫌います。日光を十分に当てることで、特徴である葉の縦縞模様と青みがかった色彩がより鮮明に引き立ちます。寒さには比較的強いですが、日本の夏場は風通しを良くし、蒸れに注意して管理してください。棘がないため扱いやすく、その幾何学的な模様からインテリア性の高いアロエとしても人気があります。
【分類と名称の由来】
種小名の「karasbergensis」は、ナミビアのグレート・カラスベルク山地に由来します。有名な「口紅アロエ(Aloe striata)」の亜種とされることもありますが、非常に密に分枝する花序や、葉の目立つ縞模様などの特徴から、独立した種として区別されることが多いです。
引用元:
・Plants of the World Online (POWO) / Royal Botanic Gardens, Kew
・”Aloes: The Definitive Guide” (Scientific data synthesis)
・Pillans (1928) “South African Journal of Botany”
