Aloe laeta var. laeta

学名

Aloe laeta var. laeta

出典: Mém. Soc. Linn. Normandie, Bot. 1(1): 27 (1926)

分布

マダガスカルのアンタナナリボ州(Antananarivo Province)に位置するイビティ山(Mount Ibity)から、その南方のマナンドナ川(Manandona River)を越えた地域までの限られた範囲に分布しています。標高1,500〜2,200mの岩場に生育しています。

形態

茎を持たない(無茎)単生のロゼットを形成します。マダガスカル産アロエの中でも特に色彩が美しく、観賞価値が高いことで知られています。

約20〜30枚の葉が密に重なり、扁平なロゼット(直径約20cm)を作ります。葉は広卵形で、長さは約20cm、幅は約10cmに達します。葉の色は青みがかった銀灰色(グラウカス)から、環境によって淡い紫色への美しいグラデーションを見せ、表面は滑らかです。葉の縁には、1mmに満たない非常に小さな赤い棘が密に並びます。

花茎は高さ60〜80cmになり、通常は分岐せずに1本の直立した総状花序を形成します。花は鮮やかな赤色からピンク色で、先端に向かって色が淡くなる円筒状(長さ25〜30mm)をしています。

その他

【標本情報】
本種のタイプ標本は「Catat 1115 (P)」として記録されています。

【栽培アドバイス】
自生地が標高2,000mを超える高地の岩場であるため、強光下での管理と抜群の通風を好みます。特に夏場の高温多湿には注意が必要で、水はけの良い用土を使用し、夜間に温度が下がる環境で管理することで、この種特有の美しい葉色と赤い棘のコントラストを維持することができます。

【分類】
もう一つの変種である var. maniaensis とは、本種の方が葉が広く、ロゼットがより扁平に広がる点で見分けることができます。


引用元:
・Plants of the World Online (POWO) / Royal Botanic Gardens, Kew
・H.Perrier (1926) “Mémoires de la Société Linnéenne de Normandie”
・”Aloes: The Definitive Guide” (Scientific data synthesis)