Aloe rendilliorum(アロエ・レンディリオルム)

学名

Aloe rendilliorum L.E. Newton

出典: Bradleya 24: 107 (2006)

分布

ケニア北部のマルサビット(Marsabit)地区にあるホリルグム・ンデル周辺の、非常に限られた地域にのみ分布しています。標高1,375m付近の岩場を好み、厳しい環境の中でひっそりと自生しています。

形態

基部から盛んに枝分かれし、最初は30cmほど直立しますが、重みで地面を這う(匍匐する)ように伸び、最終的には1mほどの長さになります。面白いことに、自生地の岩場では這うように育ちますが、深い土壌で栽培すると、背の低い低木(矮性低木)として直立した姿を保ち続けるというユニークな性質を持っています。

細長い三角形の葉(長さ約35cm、幅4.5〜5cm)がロゼット状に重なります。葉の色は落ち着いた暗緑色で、表面は少しざらついた質感をしています。若い葉の両面には白い斑点が入りますが、成長とともに落ち着いた色合いへと変化します。葉縁には、先端が赤褐色の硬い棘が規則的に並んでいます。

高さ60cmほどの花茎を伸ばし、最大で5つほどに枝分かれした花序を作ります。花の色は、基部がくすんだ桃色で、上部に向かって淡いピンクへと変化し、中央に暗色の筋が入るという非常に繊細で上品なグラデーションが特徴です。

その他

【栽培アドバイス】
自生地が岩の隙間であるため、非常に優れた排水性を好みます。栽培環境(鉢の深さや土壌)によって、直立したブッシュ状になるか、ワイルドに這う姿になるかが変わるため、好みのスタイルに合わせて仕立てる楽しみがあります。小型で花序も短いため、限られたスペースでも管理しやすく、ケニア産の希少種としてコレクション性の高い一鉢です。

【名称の由来】
種小名の「rendilliorum」は、この植物の分布域であるケニア北部の厳しい乾燥地帯に適応して暮らす先住民族「レンディーレ族(Rendille)」にちなんで命名されました。


参考文献:
・Plants of the World Online (POWO) / Royal Botanic Gardens, Kew
・L.E. Newton (2006) “Bradleya”
・”Aloes: The Definitive Guide” (Scientific data synthesis)